2ハンドル混合水栓は、水とお湯のハンドルで吐水や止水をしたり、混合させ吐出したりするタイプの蛇口です。構造は、スピンドルが駒パッキンを押さえることで水の流れを止めて止水します。ハンドルを回すとスピンドルが上がって駒パッキンが水圧で持ち上がると水がでる構造です。2ハンドル混合水栓は、比較的簡単に修理できるケースが多いです。自己修理で解決し易いのが特徴と言えます。自己修理する場合は、適正部品を使用し作業前には必ず水を止水しましょう。
水が止まらない時の対処方法
ハンドルを閉めているのに水が止まらずにポタポタ垂れている場合は、ケレップ（パッキン）の痛みが原因と考えられます。ケレップ交換で解決することが多いです。
ハンドル下部からの水漏れ対処方法
ハンドル下部のナット部分から水漏れをしている時は、ハンドル内部のパッキンの不良が原因と推測されます。新品交換して改善することが多い。
自在パイプ根元からの水漏れ対処方法
自在水栓の場合、吐水パイプの付け根から水漏れすること比較的多い。この際は、吐水パイプのナットが緩んでいるか、吐水パイプの接続部分のパッキンが摩耗していることが原因が想定されます。ナットを締め増ししてみて、それでも改善されなければ、パッキンを疑います。その場合、同交換しましょう。
クランクナットからの水漏れ対処方法
クランクナット部からの水漏れがしている際は、クランク用のパッキンが痛んでいる可能性があります。新品と交換しましょう。
あえて２ハンドル水栓を用いる理由
2ハンドル水栓（混合水栓）を使用する理由は以下のようなものがあります:温度調節の自由度
2ハンドル水栓では、冷水と温水を別々のハンドルで調節できます。これにより、より細かい温度調整が可能となります。好みや季節に応じて、冷水と温水の配合比率を調整することができます。
安全性
2ハンドル水栓では、温度調節と水量調節を別々のハンドルで行うことができます。これにより、急激な温度変化を防ぐことができます。例えば、シャワーを使っている最中に他の水使用があった場合でも、水温が急激に変化する心配がありません。
耐久性とメンテナンス
2ハンドル水栓では、各ハンドルの操作部分やバルブなどが独立しており、耐久性が高くなる場合があります。また、一方のハンドルに問題が生じた場合でも、もう一方のハンドルを使用することができます。また、メンテナンスや修理の際にも、各部品を独立して取り扱うことができるため、作業が容易になる場合があります。
スタイリングとデザイン
2ハンドル水栓は、それぞれのハンドルが独立しているため、デザインやスタイリングの自由度が高いです。さまざまなデザインや仕上げの水栓が市場で入手可能であり、インテリアや個人の好みに合わせて選ぶことができます。
2ハンドル水栓は、より細かな温度調節や安全性、耐久性、デザインの自由度を求める場合に適しています。ただし、操作がやや複雑であり、単水栓に比べて価格が高くなることも考慮する必要があります。個々のニーズや好みに基づいて、最適な水栓を選択することが重要です。
２ハンドル水栓を用いる利点と欠点について
2ハンドル水栓の利点と欠点について説明します。
●利点:
・温度調節が容易: 2ハンドル水栓では、一つのハンドルで水の量を調節し、もう一つのハンドルで温度を調整することができます。それぞれのハンドルが独立しているため、目的の温度に簡単に調整することができます。
・水圧の安定: 2ハンドル水栓では、水量と温度を個別に調整することができるため、水圧の安定性が高いです。片側のハンドルを操作してももう一方のハンドルには影響を与えないため、水圧の変動を最小限に抑えることができます。
●欠点:
・操作が複雑: 2ハンドル水栓では、水量と温度を別々のハンドルで調整する必要があります。特に初めて使う人や高齢者などにとっては、操作がやや複雑であり、慣れるまで時間がかかる場合があります。
・スペースの使用: 2ハンドル水栓は、ハンドルが2つあるため、スペースをより多く使用します。特に小さなスペースや狭いキッチンでは、他のタイプの水栓に比べて取り付けが難しい場合があります。
・温度の調整が細かくできない: 2ハンドル水栓では、水量と温度を個別に調整しますが、細かな温度調節が難しい場合があります。一つのハンドルで連続的に温度を変えることができないため、目的の温度を微調整するのが難しい場合があります。
2ハンドル水栓は、温度調節の自由度が高く、水圧の安定性がありますが、操作がやや複雑でスペースを多く使用するという特徴があります。自分の使用状況や好みに合わせて、適切な水栓を選ぶことが重要です。
